ありがとう・さようなら、私のエヴァンゲリオン(ネタバレありの感想)

式波アスカ映画
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3/10(水)に見てきました。
2回の延期を経て、やっと、やあああああああああああああああああああっと決着を見届けました。
これだけはネタバレなしで言いたい。
「完結してくれてありがとう!!!!」
これに付きます。自分の中の憑き物が落ちたというか、長年の作品が25年をかけて終わるというのを
見届けたというのが、自分的にも満足しました。

この作品に(TV版、旧劇も含め)関わったすべての方々やスポンサーの企業様、なんにも関係ない、ただのいちファンですがお礼を申し上げます。
本当にありがとうございました!

で、ここからたぶんネタバレ含むただのエモエモ感想です。

設定やらなんやら、いろいろ驚くというが合点が行くことが多く(なぜアスカがあの名字だったのか?など)、ストーリーラインも旧作よりもかなり見やすく作られていて、旧劇後のリビルド版から見た人にはわかりやすい内容だったかな~と思いました。
ただ、TVシリーズ、旧劇を見た人間からすると庵野監督が伝えたかったことは一貫として変わってないなと。ただ、伝え方がかなり柔らかく、懇切丁寧に描かれていたよなと感じました。
特に終盤のシンジが、自分でたくさんの人に対して回収をしていくシーンなんて泣きそうになって、アスカがケンスケと出会って結ばれているシーンから涙腺は崩壊しかけてました。
どちらかというとアスカに対して自分を少し重ねていたところがあるので、
「私は褒められたかった!私は頭をなでてほしかった!」(うろ覚え)には、涙をこらえるのに必死でした。本当によかったね、寄り添ってくれる相手に出会えて。
シンジに関しては、最初ダメダメでどうなるんやろう?と思っていたけれども、ストーリーが進むに連れ、急激に成長をし、そして1人の人間としてすべてのことにケリをつける!と言ったときに
「おぉ~シンちゃん、めちゃ成長した!」とまるで親戚目線で嬉しくなりましたよ。
ミサトさんも愛する人の子供を産んでおかあさんになっていたし、本当は育てたかっただろう。
それでも、「保護者ごっこ」をして、潜在的にそのことに関して苦悩していたミサトさんが自分の、我が子の為に最期を遂げるのも感慨深いものがありました。ミサトさんも大人になったんやな~と。
今回の映画で、主要キャラ(シンジ、ミサト、アスカ)が「ケリをつける」と共通したセリフを言っていましたが、見事に各々のカルマ、というか残しっぱなしだった?事象に対して決着をつけたのも、自分にとってはスッキリポイントでした。
映画を見た友人とLINEしているときに、安野モヨコ夫人が書いている「大きなカブ」の完全版を共有してくれて、『最初の黒波パート、まんまこれやんけ』とメッセージがあり読んでみると、まんまソレでした。
https://annomoyoco.com/news/%E5%AE%89%E9%87%8E%E3%83%A2%E3%83%A8%E3%82%B3%E6%8F%8F%E3%81%8D%E4%B8%8B%E3%82%8D%E3%81%97%E3%80%81%E5%BA%B5%E9%87%8E%E7%A7%80%E6%98%8E%E3%81%A8%E3%82%AB%E3%83%A9%E3%83%BC10%E5%B9%B4%E3%81%AE%E6%AD%A9/

他にも、ゲンドウとのケリをつけるシーンでセットが壊れて控室的なのが映るところは、寺山修司の「田園に死す」を思い出したし、特撮シーンも監督のルーツが映しだされていて、徐々にアニメという非現実から現実へ誘導するところとかがうまいな、というかうまく表現できたな、と見ていました。旧劇は本当に乱暴に「現実へ戻れ!」と突き放したように思えたので、このような表現ができるようになった監督は、たくさんの経験を経て文字通りオトナになったのかなと。
また、旧劇ではネガティブな要素とか見ている人たちに対して冷たくしていたようだったけれども、今回のは自分の今までのルーツ(アニメが好き、特撮が好き)を否定せず肯定をしてから、劇場に足を運んだ人たちに対して現実へと、終劇へと導いていたように思えました。

あと、宇多田ヒカルの「Beautiful World」ですが、あの曲の歌詞がまんまネタバレやったんですね。もう最初から答えが出ていたと、やられました。
エンドロールで新曲聞きながらグズグズしていたのが、Beautiful Worldが流れた瞬間に駄目でした。涙腺が決壊して、ずーーーーーーーーーーーーっと泣いてました。この涙は満たされた涙でした。本当に完結してよかった、完結してくれてよかった。

いろいろ書きたいのですが、まとまりなく収集がつかなそうなので一旦ここまでにします。
加筆するかもしんないですが。

旧劇では、突き放すように乱暴に吐き捨てて終わった感があり、自分はそんな旧劇も好きなんですが、今回の新劇で憑き物が取れた・成仏した感があったのは、やはり心のどこかでは旧劇に対してモヤモヤしていたかもしれません。
マリの存在意義もQからですが薄々気づいていて、マリ=安野モヨコ(監督の奥様)だったというのがハッキリしましたね。少しおっぱいの大きいおねえさんw
マリはあまり、というかなんとも思わなくて、強いて言えば「なぜここで追加キャラが出てきたのだろう?」と思っていたのですが、作品を重ねるに連れ重要なキャラだったというのがハッキリしましたね。まさに『救世主』!ピンチのときに来てくれるヒーロー的ポジションでした。
そんなヒーロー・ヒロインが自分を救うためにがんばってくれているし、言葉でもそのことを伝えてくれたら、そらもう心強いですよ。だって、ずうっと味方でいてくれたのだから。
自分もそんな愛おしい人がほしいな~と、ここ10年くらい思ったこともないことがよぎりました。
約10年間、自分はおそらく「時が止まったまま」過ごしていたんでしょう。
たくさんのことがあったけれども、本質的には成長もしていない、なにも変わっていない、変わらなくてもいいという自分がいたように思えました。
でも、今回のシン・エヴァンゲリオンを見て「自分の止めていた(止まっていた)時間を進めよう」という気になりました。
そういった意味でも、今回のシン・エヴァンゲリオンの終劇は自分にとってもターニングポイントとなりえると思いました。
実際、伸ばしっぱなしの髪の毛を切りにいきました。
えぇそうです!
伸ばしっぱなしの綾波と「身体は成長しないのに髪の毛だけは伸びるわね!」とキレていたアスカに触発されてです。
スッキリしました。

プロフェッショナルも見ました。
何度も何度もブラッシュアップして作品を完成させたこの作品に関わったすべての方々と庵野監督に改めて「完成、完結してくれてありがとうございました!」と言いたいです!
細けえことは、また見に行ったときにでも。
パンフレットまだ開けてもないなw 読まないとね。

コメント

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